2012-12-21

Happy winter solstice.

良い冬至を。

2012-12-19

ここ最近、床につくまで

東日本大震災 被災地復興 がんばろう日本
朝六時半 起きたくない がんばりたくない 

日本を取り戻す 強い日本 美しい日本
あの頃 溢れ出す 温かい思い出

世界平和 問題解決 自己実現
健康体 鬱々と やさしくなれる時

理不尽な母親の尻叩き 泣きじゃくる けろりとする
ほほえみながら かなしい 無表情

テレビをつける テーブルに座る 番組をまわす
パソコンをつける マウス キーボード

出来事 私たち Facebook
私の人生 私の人生 床につく


2012-11-07

一つ子音をな臼音


[影帯電話粗の転送]

斧blowについて

縄楽、往診を止めています亞、

俺は、わたし唖は盥はじめたという音もあり、
いそ足いためでもあります。
それでも、恩愛、謳して、またblowを愛ますのは、
斧影隊電話の文章はとてもうつ牛い荒です。
ネットでいう、あうあうあー、の状態とも言えるし、友人によればユニバーサルデザインと呼ぶそうです。

女アタチではあります亜、御汚に、斧blowを再愛いたします。

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[携帯電話からの転送]

このブログについて

長らく、更新を止めていますが、
これは、私が働き始めたということもあり、
忙しいためでもあります。
それでも、今回、こうして、またブログを書きますのは、
俺の文章はとても鬱々しいからです。
ネットでいう、かくかくかー、の正体とも言えるし、友人ならばアニバーサリーに呼ぶそうです。

こんな形ではありますが、ここで、このブログに再会いたしました。


2012-08-26

[ベナンニュースの試訳] 昨日、コトヌー空港で新たに薬物の摘発

ベルナデン・ガンテン枢機卿コトヌー空港の保安検査装置を通り抜けて、ナイジェリア人のボナヴァンチュール・イケチュク・エゼアラがまさに飛行機に乗り込もうとしたところ、空港特別警察の隊長であるファタオ・チラオに呼び止められた。警部はこの乗客の計画について情報を得ていた。

警部はどうやって一目で、滑走路にいた彼が薬物の運び屋だと区別できたのか。46歳のボンアヴァンチュール・イケチュク・エゼアラは6Kgの薬物を分解部品の間に隠して旅行かばんに入れていたが、X線装置も麻薬捜査犬も見破ることはできなかった。彼はインドのニューデリーにエチオピアのアジス-アベバ経由で向かおうとしていた。コトヌー空港で様々な制服を着た警備員が行う薬物摘発の全てを受けなければならないということは、それは同時に保安検査が有効に機能していないということでもあり、情報が得られた時にだけ警官と憲兵が密売人か運び屋を逮捕するためにやって来るということでもある。今週の初めにも同様の事件が起きている。この機会に、違法薬物の取締を担当している関係当局やこの問題の第一人者である内務大臣のベノワ・デグラは、この問題により真剣に取り組むべきである。
AT

翻訳元:
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24/08/2012
サイト:QUOTIDIEN LE MATINAL
タイトル:Aéroport de Cotonou:Nouvelle saisie de drogue hier
URL:http://www.quotidienlematinal.info/?Aeroport-de-Cotonou-Nouvelle
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感想:
ナイジェリア人の名前は「ボナアヴァンチュール」ですが、これは「良いアヴァンチュール」という意味なのだろうか?検索すると昔の聖人か誰かがヒットするので由緒ある名前のようですが。ナイジェリア大統領の名前がGoodluckというのも印象的だし、こういう名前が結構あるのかな?

2012-08-25

[ベナンニュースの試訳] ポルトノヴォで機動隊による強行措置:偽札業者が摘発される

アプロミセレテのアボゴメ地区に住む偽造者のコト・ドスは憲兵隊によって2012/8/6の木曜日に自宅で逮捕された。偽造CFA紙幣の入った三つの袋と布にくるまったドル紙幣が見つかった。

大量の偽造紙幣とポルトノヴォ住民が苦情を繰り返したことが、地区の捜査班を警戒させることとなった。偽造の現場と実行犯の組織中枢を特定するために捜査を重ね、偽造者の逮捕につながった。捜査班の指揮官である曹長のクレマンス・チャンシの説明によれば、偽造者は詐欺師として通っていた。彼はある時、顧客に対して資産を2倍もしくは3倍にしないかと提案していた。この客が本物の紙幣で支払いを済ませた後、彼は不注意にも丁寧に偽札を布に隠して、この客に渡した。「(偽札の)情報を受け、私はすぐに捜査班長と補佐官と共に現場へ急行した。犯人は逮捕され、事情聴取のためにその他二人が拘束された。」と曹長のクレマンス・チャンシは語った。
Thobias G. Rufino (Br Ouémé/Plateau)

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20/08/2012
サイト:QUOTIDIEN LE MATINAL
タイトル:Coup de filet des forces de l’ordre à Porto-Novo:Un fabricant de faux billets de banque arrêté 
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感想:紙幣を布=pagneにくるむところが、ベナンらしい。鞄はあまり使わない。

2012-08-19

[アフリカニュースの試訳] オリンピック2012:新しく6人のアフリカ人選手が蒸発

今回はアフリカのギニアとコートジボワール出身のアスリートが、2012年ロンドンオリンピックの終了後に行方不明になっていると、水曜日に関係機関からの発表があった。三人のギニア人とコートジボワール人が行方不明になっている件で、既に11人のコンゴ民主共和国及びカメルーン国籍のものが、ヨーロッパでの新しい生活を始めるために姿を消したと疑われている。


「代表団選手の3人がオリンピック村に帰っていない。」と、コートジボワールスポーツ・余暇省の技術顧問であるアダマ・ドゥンビアは述べた。二人の水泳選手(フランク・ブルとアシタ・トゥレ)と名前が明かされていないレスリングのコーチ一名に関する件だ。一人のギニアオリンピック委員会の責任者は匿名の元で水泳のデデ・カマラ選手、柔道のファシネ・ケイタ、スプリントのアイシャ・トゥレ選手が閉会式のあった土曜日から行方不明になっているという。
Ouest-france.fr


翻訳元:
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16/08/2012
サイト:QUOTIDIEN LE MATINAL
タイトル:JO 2012:Six nouveaux athlètes africains ont disparu
URL:http://www.quotidienlematinal.info/?JO-2012-Six-nouveaux-athletes
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感想:
柔道選手は原文で"judoka"と表記されていた。柔道選手と柔道家は違う?

[ベナンニュースの試訳] 強制退去の数ヶ月後に:ミセボ使用者を取り締まる

ミセボ退去者にとっての「黒い木曜日」。昨日朝のうちに彼らは国家警察の警官たちによって叩き出された。ミセボ市場のある使用者によれば、この強権的な国家警察の介入は市場自治管理協会(Sogema)の会長であるラザル・アコマニの指示があったという。「今日私が目撃したものは、恐ろしかった。警官たちは突然に市場の中にいる人々を拘束しにやってきた。彼らは棍棒とカラシニコフで目の間にいる人全てを殴りつけた。また取締りの一環で、彼らは店員を殴ろうとして宝石店に押し入ったんだ。それに一人の子供と一人の妊婦までも捕らえていた。」と、市場の利用者であるモンサ・ニョウンスは非難した。また商人のロックはSogema会長がこのような過激な対策をとるということを彼らに事前に通告しなかったことに驚いていた。「二ヶ月前にSogema会長は軍の兵士と共にミセボを訪れて、25mの区画に立ち入ることを禁止した。しかしながら、どこからどこまでがこの25m区画なのか分からないんだ。今、全ての商店は工事作業中だ。シナポステルも工事作業中で、工事の完成を待たずに今回の取締りが行われた。私たちの再利用のための対策もとられていない。」と、彼は言う。ミセボ市場の使用者たちは満場一致で、利用地の奪還のために政府関係者の市場への訪問を呼びかけている。


翻訳元:
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17/08/2012
サイト:QUOTIDIEN LE MATINAL
タイトル:Quelques mois après leur déguerpissement :La Police charge des usagers de Missèbo
URL:http://www.quotidienlematinal.info/?Quelques-mois-apres-leur
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2012-08-08

[ベナンニュースの試訳] 頼みのエンドスルファンは世界的に使用禁止:政府は・・・

ある環境問題のスキャンダルがベナンで持ち上がろうとしている。マリナ周辺の情報元によると、政府は2012-2013年期の綿花栽培の保護のためにエンドスルファンという殺虫剤を使用する準備をしていたと見られる。しかしながら、この殺虫剤は効果が低く人間の健康への危険が高すぎるということで、国際社会にならって2008年の2月に使用が禁止されいる。

2012-2013年期の綿花栽培を助けなければならないという政府の強迫観念が、現場にあってはならない試みと違法操業をもたらしたようだ。至るところで殺虫剤を探しても見つからず、政府はあってはならない手段に頼ろうとしていた。確かな情報筋によると、政府はSonapra(農業促進公社)の仲介によって、エンドスルファンの在庫を使用するところだった。この大量の在庫については、FAOが地域での在庫破棄のための政府への資金援助に応じていた。だがしかし、その在庫は少しも破棄されていなかった。そして、この在庫の使用を選択することが殺虫剤の不足に対して、最終的に政府が見つけた解決策であった。数週間前から経済・財務省大臣のジョナス・ビアンとSonapraの社長であるイドリッス・バコはベナン国内で希少になった殺虫剤を探すために世界中を回っていた。その間に綿花畑のタバコガは時間を無駄にしてはいなかった。この綿花の害虫は既に仕事活動を始めていた。最近バニ・サマリ議員によりゴグヌ、バニコアラ、セバナでの視察が行われた際に、彼はベナンの前途に横たわる惨劇を目撃することとなった。数千ヘクタールの綿花畑は綿花の花芽を食べてしまう害虫によって台無しになっていた。

重大な決定
もしこの決定が実行に移されていれば、政府は自らの無定見を晒すこととなっていただろう。実際には2008年2月6日の閣議の折に、政府は自ら次期の綿花栽培からこの殺虫剤の使用を禁止していた。公式発表(N°04/Pr/Sgg/Com/2008)には、「この議事録を承認し、閣議決定により西アフリカその他諸国と同様に次農期からのエンドスルファンの使用を禁止する。健康及び環境にとって危険で有毒なこの殺虫剤に代えて、ティハンのような代替製品を使用する。ただし2008-2009年の農期においては、全ての綿花畑の農地の必要をまかなうためにも、この新しい殺虫剤は576000リットルと推定されるエンドスルファンの在庫を補完するものとして使用される。」と書かれている。政府は2008年にこの決定をしたころを忘れてしまったのだろうか?エンドスルファンは残留性汚染物質としてストックホルム合意によって禁止されていることを思い出そう。これは22番目に禁止された殺虫剤なのだ。科学的にはエンドスルファンは生殖と発育に関わる内分泌系の問題を引き起こす。このように危険な製品にも関わらず、政府は環境や人体への害を与えるだろうことに構わず生産者にこの製品を使用させようとさせたのだ。
Marcel Zoumènou

翻訳元:
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27/07/12
サイト:LA NOUVELLE TRIBUNE
タイトル:Recours à l’endosulfan pourtant interdit mondialement : le gouvernement signe la mort du coton béninois
URL:http://www.lanouvelletribune.info/index.php/actualite/une/11670-recours-a-l-endosulfan-pourtant-interdit-mondialement-le-gouvernement-signe-la-mort-du-coton-beninois
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2012-07-27

[ベナンニュースの試訳] ヤイと福音主義者、永遠の友好

2006年に彼が権力の座に就いてから、ヤイは彼の側近との強固な宗教的結びつきに満足しているようだ。政教分離の原則への敬意を訴える声があるにも関わらず、国家元首である彼を政権の場に導いた福音主義党派の間には蜜月の関係が続いている。先の7月7日に、福音主義を信奉する団体が、大胆な牧師、ミシェル・アロポの指揮の元にアザライホテルに結集した。知識人たちと福音主義の聖職者たちが「クリスチャンの枠組み」という言葉の下に集まり、神の倫理をテーマとしたごくありふれた集会のようであるが、この集まりはそのような人畜無害な集会ではなかった。

2006年ヤイが権力を握ってから、この宗派は国政の最も強大なロビー団体になった。FCBEよりも更に、この宗教が体系的に国政に潜り込むことに成功したことで、国家権力にとって避けて通れない存在になっているのである。多くの政治家が<おいしい>地位を探す中で、入会を認められるために牧師たちを頼らざるをえなかった。「もし私が大臣になれるとすれば、それは<キリストの友達>のおかげだ。」「誰か一人の良い牧師の知り合いがいれば、政党を通すより話は早い。」とヤイ政権にいたある大臣は打ち明けた。彼のように、多くの政治家は何らかの責任ある地位に就くための近道を取る必要があった。その証拠にボニ・ヤイ大統領の側近には福音主義者が列挙される。アモス・エレベ、ヤイ政権に事実上最も頼りにされている相談役である。プロテスタントの一般信徒であり、2006年当初からヤイ陣営にいる。同じくエリック・アジャ、大統領補佐。ポリン・ドッサ、官邸施設長。現内閣では三人の大臣が公式に信仰について回答している。海運経済・港湾施設省のヴァランタン・ジェノンタン大臣、行政・国政改革省のマルシャル・スントン大臣、地方分権省のラファエル・エドゥ大臣である。他の大臣たちはずっと口を固く閉ざしているのも忘れてはならない。


マリナホテルの礼拝堂
前回の五年任期の最初に、牧師たちは毎朝マリナホテルに祈りのためにやって来ていた。彼らは国家元首とベナン国民のために祈りに来ていたのだ。国家元首自らが彼らを招待して自身のために祈らせることを習慣としていた。任期の始め頃に大統領の取り巻きの配置を巡って多くのトラブルが起ったことが思いだされる。私たちは、大統領側近の中で政敵達に敗れた者たちはみな同様に運が悪かったのだと考えていた。徐々にヤイは牧師たちが政権の運営に興味を持つように仕向けた。私たちは牧師たちがミシェル・アロポのように彼らの政治的地位を手に入れていくのを、見ることとなった。礼拝堂の中での説教は、現大統領の活動を支持する政治色を強く帯びている。ひそかに陰では、政権内での収入の良い閑職が彼らにモチベーションを与えている。彼自身も福音主義者で政権の発足後に牧師に昇進したヤイ・ボニは彼の「キリストの友達」に信頼を置いている。年月が経ち任命がされるにつれて、福音主義者が常にそこにいるという慢性的な状況が見られる。私たちはアルマン・ジンジンドウエ、イシフ・タパラ、アレクサンドル・ドス・ペデタン、フランソワ・ヌデベシが政府に出入りするところを見た。複数の重役がこの宗派によって選ばれている。この宗派に対する執着はとても強く、権力中枢での彼らの影響力を問題とすることはヤイを除いて誰にも不可能であった。Mcaの旧責任者であるシモン・ピエル・アドヴェランデも、この宗派に奉仕することで政治キャリアを築こうとした経験から何かを学んだ。国会議員選挙の折にFcbeの優先リストの位置づけは明確にこの組織への所属のいかんに影響されていた。政治的な組織も勢力にも欠けていたエミル・トス国会議員がもし
<キリストの友達>でなかったら、彼の名はこのリストに載ることはなく、二度の当選を果たすこともなかったろう。アルマン・ジンジンドウウエやIccサービスが起こしたその他の貪欲な宗教団体との厄介事にも関わらず、ヤイは彼らに信頼を寄せ続けている。次回の内閣の再編成もこの慣習に漏れることはないだろう。
Marcel Zoumènou

翻訳元:
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25/07/12
サイト:LA NOUVELLE TRIBUNE 
タイトル:Yayi et les évangélistes, une alliance ad vitam aeternam
URL:http://www.laraignee.org/GoogleTap_SG_article_13170.html
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感想:
政治スキャンダル。ほんとなのだろうか。
以前に別のメディアでアフリカの政治とフリーメイソンの癒着について取り上げられていたけど、そっちはどうなるのだろうか。あれは宗教でないから住み分けられるのかな。
解説:
マリナホテル=コトヌーにある高級ホテル。一泊:数万FCFA。
アザライホテル=同じくコトヌーにある新しい高級ホテル。マリナより更にランクは上のようだ。一泊:十数万FCFA。

2012-07-24

[ベナンニュースの試訳] ベナン:ディアスポラメディアテークが軍事博物館に

ベナンの軍事博物館がもうすぐ開場する。計画は数ヶ月前に当時のベナン国軍司令長(Fab)であったマチュー・ボニ将軍により発表され、具体化された。このディアスポラメディアテークはコトヌーのマルティル広場(=犠牲者広場[直訳])に所在しており、今回の目的のために改修中である。美術作品の展示による利用が行われている間に、この場所は既にベナン国軍司令部に譲渡されていた。昨年、コトヌー市場広場(マルティル広場と同じ場所)で開かれた「今日までの独立軍の軍服」と題した展示会では、既にこの博物館の将来的な外観がベナン国民に対して示されていた。元々この博物館を建てようというアイディアは、植民地時代以前に使用されていた品々が紛失しないように一時的な保管を目的として生まれた。この博物館は若者たちや将来の世代へのベナン国軍の歴史の継承をする場として役立つであろう。またベナン人にとって、植民地時代以前から独立までに誕生したいくつもの異なる派遣隊とその多様な変化の歴史を、それぞれの軍服から知ることができる。
Blaise Ahouansè

翻訳元:
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23/07-2012
サイト:La nouvelle tribune
タイトル:Bénin : la médiathèque des diasporas en musée militaire
URL: http://www.lanouvelletribune.info/index.php/societe/culture20/11615-benin-la-mediatheque-des-diasporas-en-musee-militaire 
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感想:
目立ってはいたが、あまり人気のなさそうだった美術館が軍事博物館になったらしい。そういえば、二年間コトヌーに住んでいたのに一度も入らなかった。
ニュースに出てきたマチュー・ボニ将軍はヤイ・ボニ大統領と同じ苗字。
メディアテークという単語は一般的に浸透していないカタカナ語かもしれないが、響きが好きなのでそのまま使用しました。辞書では視聴覚ライブラリーなどとも表記されていました。

2012-07-23

[ベナンニュースの試訳] ヘルメット着用取締をめぐってのアボメイでの警察と憲兵の接触

2012/07/19、歴史あるアボメイの町での騒がしい朝。複数の警官たちと一人の憲兵のあいだで激しい口論が起きた。実は目撃者の証言によれば、警官たちはバイクのライダーに対するヘルメット着用義務の取締を行っていたという。

一人の憲兵がアボメイ刑務所に拘留されている病人をヘルメットを着用せず自身のバイクで運び、ゴホ県医療センターへ搬送した。彼は警官に呼び止められた際に弁解をしたが、警官を納得させることはできなかった。彼は他の違反者と同様の扱いを受けるはずが、警官に対して抵抗し罪を認めなかったかどで、状況は悪化した。複数の目撃者が、警官たちが彼に殴って暴行を加えた、と証言している。この情報を得て、複数の武装した憲兵たちが彼の奪還にやって来た。彼らの到着の前に、民衆は警官たちの振をる舞いを非難して現場は混乱していた。群衆を追い払うために警察は催涙ガスと警棒を使用した。これに対して民衆は物を投げることで応酬した。午後二時頃に国家警察長代行として、ボイコン中央警察のセザル・アボサガのおかげで、やっと状況は鎮まった。ズー-コリン県の知事であるアルマン・モリス・ヌアティンは、事件の報告を受けて、アボメイ憲兵隊長であるエティエンヌ・ウエバン、主力部隊の副官及びアボメイ刑務所長を参加させて会議を招集した。しかしながら、この協議による結果は何も伝わってきていない。最新の情報では無実の憲兵に暴行を加えた二人の警官はアボメイ第一審裁判所の共和国検事のもとへ送検された。
Zéphirin Toasségnitché
(Br : Zou/Collines)

翻訳元:
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20/07/2012
サイト:QUOTIDIEN LE MATINAL
タイトル:Opération de contrôle du port de casque à Abomey:Accrochage entre un gendarme et des policiers 
URL:http://www.quotidienlematinal.info/?Operation-de-controle-du-port-de 
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感想:
2012年4月より施行されたヘルメット着用義務の法律。2012年6月頃では、最初に比べて警察による取締も緩くなり、あまり浸透していない様子だった。この記事からも分かるとおり、交通法規の取締は警察の仕事である。憲兵というのは何をしているのか、何が警察と軍隊と違うのか。よく分かっていない。。

2012-07-19

[ベナンニュースの試訳] 2012-2013年期のベナンの綿花栽培:バニコアラの綿花畑を寄生虫(害虫)が襲う

2012-2013年期のベナンの綿花栽培:バニコアラの綿花畑を寄生虫(害虫)が襲う


害虫がアリボリ地方の中でも特に「白い金の貯蔵庫」であるバニコアラ地方の綿花畑を襲った。状況の調査のために農業・牧畜・水産省大臣のサバイ・カテは、月曜日の午後にヘリコプターでティオを飛び立って、バニコアラ地方の中心地から24km離れたある村に向かった。弊社の調べでは、バニコアラ地方とフヌゴ地方の間に位置するパンニョン村の綿花畑は既に害虫の被害にあっており、タバコガの存在を疑っている。現地では当初の予想以上に心配が広がっている。ヤイ・ボニ政権による集中的な努力にも関わらず、この害虫被害は2012-2013年期のベナンの綿花栽培に深刻な脅威を与えている。
LM

翻訳元:
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19/07/2012
サイト:QUOTIDIEN LE MATINAL
タイトル:Campagne cotonnière 2012-2013 au Bénin :Des champs de coton assaillis par des parasites à Banikoara
URL:http://www.quotidienlematinal.info/?Campagne-cotonniere-2012-2013-au,40509
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2012-07-18

[ベナンニュースの試訳] 放棄されるゴドメイ立体交差の仕上げ工事

現場報告:ゴドメイ立体交差の仕上げの工事がいまだ完成していない。「どうして彼らは立体交差の足元をこんな風に放っておくのか分からない。」とエリックは怒りを込めてつぶやいた。

7/5木曜日の午後四時頃に「Atc Beko」の建物の階段に座っていた、土木工学の技術者エリックに出会った。この建物の扉は三年前の当時から閉まっている。エリックによれば、この場所の多くの利用者が立体交差の足元の状況について疑問を抱かずにいられないのだという。建設以前は商業の中心地として賑わっていたこの場所は、もし立体交差の模型に忠実であったならば、緑化スペースとして整備されるはずだった。しかし昨日の午後に訪れたその場所は、私たち取材グループの目には、打ち捨てられた場所のように映った。


コトヌーからアボメイ・カラビへ向かうと、草木の周りに赤い砂が積もっているのが遠くからでも目に入る。「Atc Beko」の建物の前には、雑草が生え、水たまりがあり、アスファルトの破片が散乱している。コトヌー-ウィダ方面の街灯の下には大きなレンガが積み重ねられている。ここでは整地が仕上げられていないように見える。そこかしこに緑色に淀んだ水のたまった穴が空いている。雑草の茂みには多くのものが捨てられている。舗装されていたコトヌー-アボメイ・カラビ間の旧道は未完成のままだ。舗装されていた道は剥がされて路肩に積み上げられている。幹線道路の危険を避けたい歩行者がごく稀にこの道を通るだけだ。アスファルトの破片と家庭のゴミが混じって積もり、場所によって不快な匂いのするところもある。海風が吹いているときは我慢できる匂いだが、そうでないときは下水のような匂いが漂っている。


工事の引渡しは一月に終了している
ゴドメイ立体交差の技術的な構造は以下の様に説明される。クラクションのような形(?)をした三方向の車両用連絡道路である。総延長は1400mで片側二車線である。道路幅の平均は33.6mである。費用総額は100億FCFAである。30ヶ月の工期が終了する前に、一月、正確には1/6に暫定的な工事の引渡しが工事調書の取り決め通りに行われた。計画責任者であるロシュ・セレスティン・ウンジョ、国会議員、運輸省大臣及び財務省大臣、アボメイ・カラビ市長、工事を実施した中国系民間企業「Crssg(China Railway Shisiju Group Corporation)」の代表の出席のもとにこの引渡しは行われた。この調書にはCrssgが引渡しから15日以内に実施するべき工事のリストを明示されている。工事の内容は特に工事による地盤沈下の改善、信号や街灯の配線のために空いたままの側溝を閉じること、工事で取り除いた縁石の再設置、ウィダ-コトヌー連絡路の歩道の整備などである。加えて、壊れている反射防止パレット(?)の交換、BEKOビルの前の未整備の道路の整備と工事で除去されたガードレールの再設置などがある。それに対してコトヌー-アボメイ・カラビ連絡路については、追加工事の契約に従って工事を実施中であると調書に記されている。緑化スペースも、コトヌー-アボメイ・カラビ間の旧道の再整備も何も実現されていないにもかかわらずである。調書のいくつかの によれば、工事による地盤沈下の改善、信号や街灯の配線のために空いたままの側溝を閉じる工事、BEKOビルの前の未整備の道路の整備は現状のまま進捗していないことが注記されている。調書には関係者による調査委員会が規定されているにもかかわらず、、、

Coup de coeur(?)
昨日、レンガが積み重なるウィダ-コトヌー連絡路で出会ったタクシー運転手のベオロ・セルジュさんと出会った。彼は「政府がきちんと整備されていない立体交差を注文してしまうとは全く信じられません。この街中にこんな醜いものがあるとは。」「街の景観を乱します。ここは大きな交差点で立体交差自体は良くできていますが、周辺の整備はこのように放置されている。それとも政府はしっかりした交渉をせずに契約を結んだのだろうか。」とフォン語で語った。コトヌー-アボメイ・カラビ間の旧道で出会った、最終学年になったばかりの学生であるミレイユとオドレイは「実際、未完成に終わっている部分は見栄えが悪いです。」と語った。更にセルジュさんは「空きスペースは整備されて、庭にするか大きな駐車場にするべきだ。」と主張している。彼の意見では、バイクのライダーにとっては幹線道路で自動車が走行している状態が危険であり、バイクなど地元の人のための通路(コトヌー-アボメイ・カラビ間の旧道のことをほのめかして述べている)が必要だという。最後にかれはこのように締めくくった。「政府がこれから数ヶ月何もしなければ、この空きスペースは泥棒たちの巣窟になるでしょうね。」

翻訳元;
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06/07/2012
サイト:La noubelle tribune
タイトル:Les travaux de finition de l’échangeur de Godomey abandonnés
URL:http://www.lanouvelletribune.info/index.php/actualite/une/11446-les-travaux-de-finition-de-l-echangeur-de-godomey-abandonnes
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感想:
コトヌーから西、北部をつなぐゴトメイの立体交差。数年間をかけて整備されたこの設備は規模も大きく非常に目立ち存在感のある建造物。中国政府の資金援助により建設されたそう。私がベナンにいたころも立体交差本体は機能していたので、周辺整備ができていないのは勿体無い。

2012-07-08

[ベナンニュースの試訳] 58の地域での電力導入に関する口頭質疑:政府の返答に対する国会議員の怒り

「エネルギー・石油と鉱物探査・水・代替エネルギー開発」省はSBEE(ベナン電力公社)の電力網への接続による58の地域での電力導入に関する口頭質疑及び討論に関して、昨日2012/07/05に国会に出席した。


ガストン・ヤルー議員によると、今回の質疑に関してソフィアットゥ・オニファデ大臣が国会での釈明を行った。彼女によると、ベナン政府は今回の計画に関して2008年2月に「Cedeao投資・開発銀行」及び「SBEE電力網への接続による58地域での電力化計画実現のための政府基金」の了承を得ている。そのための事前調査は入札募集の後にブルキナファソの「Ggyコンサルティング社」によって実施された。その結果として、263の地域で実現可能性の調査が実施され、その中で58の地域が今回の計画の恩恵を受けることとなった。ソフィアットゥ・オニファデ大臣は議員たちからの質問に対して、計画はコミューン長(県知事)及び郡長と村長に深く関係すると説明した。263の地域は、58の地域は行政の規定もしくはSBEEの電力網への距離を基準に採用されたことについて説明を受けた。入札募集の過程と必要機材の選定基準が全て説明され、更に大臣はその他8つの補欠となった地域のリストを読み上げた。率直な議論において、議員たちは政府が電力に関して地域を満足させるだけの能力がないことを表明した。ガストン・ヤルー議員は今回の質疑に関して、「現場では全く違う状況であるのにこのようなことが行われるのは残念です。既に規定されたことが達成されていないのに、補欠リストについて話すというのはどういことでしょう。」と発言した。彼はこの計画の具体的な実現の正確な日程について尋ねた。国民はこの計画にあたって電気メーターを手に入れるために大金を払ったが、不幸なことにそれらのメーターは十数年に渡って使われないままになっている。「政府の回答で評価できる点は全くない。先に工事を実施した企業が再び管理にもか関わっているのに、どうやって私たちは計画の内容を判断し始めることができるのか。コクモンルやイファンニで人々がランタンで生活を続けていくのは不可能である。」とルイス・ヴィヴァノは主張した。アフアンヴォエブラ議員も不服であることを表明した。この計画の本当の総額はいくらなのか、というのも大臣の回答では重要な数値のデータが全く抜けていた。出席者である調印者及びその他の議員はこの件に関する調査委員会の設立を要求した。
トビアス・ニャスヌ・ルフィノ

翻訳元:
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06/07/2012
サイト:QUOTIDIEN LE MATINAL 
タイトル: Question orale sur Projet d’électrification de 58 localités:Les députés s’indignent de la réponse du gouvernement
URL: http://www.quotidienlematinal.info/?Question-orale-sur-Projet-d
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誤訳が大いにありえるので、ご承知ください。


感想:
ベナンには電気の通っていない地域がたくさんある。そして全ての電力はガーナからの輸入に頼っているという。

2012-07-04

[ベナンニュースの試訳] コトヌーで洪水:抵抗むなしく悪い状況が続く

洪水の問題は解決できない厄介な問題となっている。コトヌー市当局による数々の対策にも関わらず、抜本的解決は遅々として進まない。こうした状況下で、住民は毎年水の脅威にさらされている。


コトヌー市当局は毎年雨季になると、数年前より開始された「3ci(コトヌー対洪水キャンペーン)」プログラムによって洪水への対策を講じてきた。それによりコトヌー市内の徹底的な側溝の浚渫やその他の下水設備の整備工事が行われてきた。市当局は毎年のこの雨が引き起こす災害を見越して素早い対応をしたが、今年もやはり不十分な結果となった。水の猛威は住居に侵入していくつかの幹線道路をも水浸しにした。今年2012年の最初の雨は市民を再び悪夢に陥れた。落胆した女性たちは「市役所や政府のかた助けて下さい。」と悲鳴をあげている。セント・リタのある区画では、見渡す限りの「沼」が更に広がっている。路面は常に水浸しで、路上の利用者と彼らの所有物は大きな被害を被っている。この区画では浚渫と定期的な保守が行われているが、水は毎年その猛威をふるっている。毎雨季ごとに大規模な水没があり、適切な解決策はまだ見つかっていないと言わざるをえない。アグラ・ゴドメイでも同じように毎年の水没の状況が見られる。今年の雨のペースは早く、以前の最悪のシナリオが再び起こるかもしれない。アヴォトゥルなどの沼地を除いたコトヌー市内での同様の例としてヒンデ、ラジ、その他の地区があり、自然の大きな力を見せつけ「3Ci」プログラムの限界を示している。集中的な出資にもかかわらず多くの対策の効果が現れず、市当局はコトヌー市の正常化のために数十億フランの投資が必要であるとしている。一方では大規模な建造物が水の流れる道の周辺に建設されて事態を複雑にしている。解決は難しく政府の首尾一貫した取り組みが必要不可欠である。望むべくは、市当局と政府による対策の相乗効果と技術的な裏付けのある基盤の導入がなされることを願う。

翻訳元:
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28/06/2012
サイト:QUOTIDIEN LE MATINAL
タイトル:Inondations à Cotonou :Des efforts, mais le mal persiste
URL:http://www.quotidienlematinal.info/?Inondations-a-Cotonou-Des-efforts
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誤訳あるかもしれないですが、ご了承ください。

説明と感想:
コトヌーという街は海とラグーンに挟まれ中央には海とラグーンを結ぶ水道がある。場所によっては海抜0m以下ということもあるそうで非常に水はけが悪い。五月頃から本格化する雨季には、頻繁にスコールが降るため、区画によっては道や家が長期に渡って浸水することもある。

2012-07-03

ベナンから日本に帰国 このブログは

一年十ヶ月過ごしたベナンのコトヌー市を離れ、六月下旬に日本に帰ってきました。
在ベナン邦人というのはおらく100人にも満たない数で、そこで暮らした様子を日本語で記すだけでも何がしかの発信になるのではないかと思い、このブログをつけていました。

今は日本に住む日本人となり、私の日常とその気づきから発信するべきものは当面なさそうです。が、以下のような内容をこれから少し書いてゆこうと思います。

*逆カルチャーショックの様子
*二つの国の素朴な比較
*ベナンのニュースのつたない翻訳

2012年7月

2012-05-14

スラム街のこれから Placodji

コトヌー市はラグーンの海への出口によって二つに分かれている。そのラグーンの出口付近の西岸から海岸に挟まれた地帯はplacodji(プラコジ)地区と呼ばれる。ここはコトヌーでも有数のスラム街と言われており、飛行機からもしくはラグーンにかかる橋からも水辺に面して広がる掘立小屋の区画が目に入る。ほとんどの住人は無許可でこの地区に小屋を建て住みついている。警察の手も入りにくいことから、犯罪者の逃げ場、隠れ場としても機能しているらしく、治安のコントロールができない地区として危険視されている。JICA関係者には恒常的に立ち入り禁止地域に指定されているため、私は実際に中に足を踏み入れることはできない。 この地区は私の活動するコトヌー零細漁港から数百メートルの近さにあり、実は漁港にいる漁師や魚の仲買人にはこの地区に住みついている人も多くいる。
以下は私の同僚が物見に出掛けていって得た情報である。彼によれば、先週から政府によってこの地区の岸辺付近の住居の取り壊しが始まった。波打ち際すれすれまで建てられていた小屋が重機によって瓦礫にされた景色が、二面の岸辺沿いに続いているという。

これは彼がプラコジ地区の一番端の河口側から撮影した写真だそうで、瓦礫の広がっている様子が見える。先週取り壊しが始まってのち、知り合いの仲買人が住む場所がなくなって困っているという嘆きも聞いたし、三日間に渡って抗議のデモ行進が漁港内を通りすぎていった。しかしながら、不法に住みついているといことや治安の悪さから、外部者にとっては壊されて当然という雰囲気があるようだ。(以下、デモの音源。コトヌーであまり聞いたことのないリズムでした。)

先週の取り壊しが行われた経緯については定かな情報を見つけていないが、3月にはやはりコトヌー有数の「スラム街」であるzongo(ゾンゴ)地区も取り壊され平地にされており、これはベナンの報道機関によると、コトヌー市当局が市の景観美化と魅力向上のために取り壊しを行ったとのこと。今回の場合、一説には漁港とプラコジ地区の間にある高級ホテルには国の資金が投入されているので、景観の改善やイメージ向上のためにも取り壊しが急いで行われたとも。
壊されてこれからどうなるのか知りたい。協力隊を終えてからこの地区に立ち入ることが今後あるかないか、今はよく分からないけれど。

2012-04-30

みかけしな [漁港の立んぼう]

漁港周辺で生業を立てている人といえば、漁師や魚の仲買人が主役である。それ以外にも、食べ物や日用品を売る人も多く見られるし、漁港の管理・運営をする職員たちもいる。

漁港の主たる機能は、漁船が発着し水産物が水揚げされて、それらが売り買いされることにある。水揚げされた魚が一杯に金だらいに盛られ、それを仲買人や漁師が頭上に載せて運ぶ。魚の盛られたたらいは30Kgほどにもなるから、いかに足腰の強くバランス感覚の研ぎ澄まされた彼らでも両手で支えて運んでいる。高級魚を狙う延縄漁を営む漁師たちは大きな荷車を所有して、これにハタやタイなどの大きな魚を入れて運ぶこともある。これ以外にも頻繁に漁港内を往来する荷車があり、これは魚の冷蔵用に使われる氷を運ぶのに使われている。漁港内には製氷機が稼働しているが、漁師や仲買人の需要に対して供給が不足している。そのため、コトヌー市内にある製氷業者が配達する大きな長方形のブロック状の氷も購入されている。配達車から降ろされた氷は角材のように荷車に積み上げられて、もしくは二、三本をたらいにのせて運ばれていく。

このように、漁港では日常的に物を運ぶ必要があり、クレーンやフォーク車といったものなしに、人手に頼って運搬作業がなされている。そこで、注意して見ていると、漁師でも仲買人でもなく物運びをしている人足が何人かいる。このような仕事をしている人を何と呼ぶのか分からないのだが、先刻読んでいた国木田独歩の「窮死」という短編に「立んぼう(立坊)」という言葉が出てきて、短編集の注解には[坂などに立っていて、臨時に、通りかかった荷車のあと押しなどをして生活している人。]とある。デジタル大辞林にも、[明治から大正のころ、道端に立っていて、通りがかりの車の後押しをして駄賃をもらった人。]とある。

この漁港の立んぼうも、漁港の通路などに立っていて、荷物を運ぶような動きがあるところに近づいて、そこに手を差し伸べている。私には顔見知りの立んぼうが二人いて、二人とも筋骨隆々の漁師たちに負けず劣らずがたいが良い。ひとりは、コートジボワール人と自称する若者で明らかによそもの然としていて、もうひとりも口数が少なくスムーズな会話のできない浮いた存在である。国木田独歩の短編では、土方や立んぼうといった「下等な労働者」の様子と彼らの窮状さらにはある者は死に至るまでが描かれている。そのような仕事が、身体を資本にしながら身体を酷使する、不安定な雇用形態、本人が望む仕事でない、他人からも劣って評価される、などの理由で窮死する要因を孕んでいること、そのような職に就く人の立ち位置が既にもともと不安定で浮いていたりすることも描写されている。別に漁港の彼らを見ていて一見そのような悲壮感はない。彼らは窮死に描かれた土方や立んぼうとは違うのかもしれない。もしくはそれは私の観察の未熟さの所為かもしれないし、万全のセーフティーネットに慣れている者の想像力の欠如かもしれない。


運ぶ人たち:
一般に途上国では統計から漏れている経済活動が多くあり、これをインフォーマル・セクターなどと呼ぶらしい。コトヌーの街中でよく見かけるものには、雑貨の行商人、露天商、屋台、非登録のバイクタクシーなど数え切れず、むしろそちらが主流とも思われる。自分の生活とそういった経済活動の関わりについて少し思いを巡らしてみると、動く、運ぶ、という要素が含まれることが多い。鼻緒が切れたサンダルを修理しに靴屋がやってくる、職場で小腹が空いたときに食べたいお菓子を持ってくる、夕飯に使いたい玉ねぎを頭に載せて歩いている、レストランで食べているとCDを売りに隣にやってくる、信号で止まった車には玩具を売りにくる、(隊員は規則で禁止されているが)バイクタクシーで好きなところに乗り付けられる。日本よりずっと便利な気もする。町中の人が必死で、小売をしたり、お手伝いをしたり、物乞いをしたりするので、とにかく彼らは僕ら消費者のところにやってくる。

2012-04-24

Live 26/4 à Centre Culturel Américain Cotonou

出演:ドスー・セザールバンド
日時:4/26 19:00頃~
場所:コトヌーアメリカ文化センター
このバンドでの三度目のライブとなります。明後日ですが詳細不明。
Live: DOSSOU César bande
Date: 4 avril
Heure: après 19H00
Endroit: Centre Culturel Américain Cotonou
3ème concert de DOSSOU César bande!


追記:アメリカ文化センター主催の「ベナンの企業家たちとジャズの夕べ」なる招待制のイベントでした。prospérité=「繁栄」という言葉が何度も繰り返されていました。繁栄と発展のニュアンスの違いはなんだろう。
postface:C'était un évènement "LA SOIREE JAZZ & ENTREPRENEURIAT" pour les invités. Le mot "prospérité" était répété plusieurs fois. Qu'est-ce qui est différence entre 2 mots  prospérité et développement?

2012-04-12

2012年4月の近況報告

更新がまた開いてしまったので、ただの近況報告です。

1---フォン語学習サイト「フォン語ファン」を更新中
2---最近の手拍子
3---バイクのヘルメット義務化始まる

1---二月に開設したフォン語学習サイトの内容が少しずつ充実。ベナンの地名の由来や特殊な忌み詞など、言葉から見える文化や歴史がある。にもかかわらず閲覧者がほぼいないとは。嬉しい沈黙。

2---最近始めた手拍子。/++-+/+-+-/--+-/--+-/+---/+---/ (/は小節線、+は叩くところ、-は休符) とあるお葬式にて、若者たちが盛り上がって手拍子していたものを採譜。歩きながらの暇つぶしには手拍子でしょう。

3---2012/4/1よりバイク利用者のヘルメット着用を義務付ける法律が施行された。その日の朝、あるラジオ局の放送で、(ベナン最大の)国立競技場にて2000個のヘルメットを無料配布するとの告知があり、騙された多くのライダーが殺到した。コトヌー市内において、いまだ着用者は1/3にも達していないようだ。

123--- 道すがら モニター前でも 拍子抜け 

2012-02-29

world music current 7

個人的な話:
 日本から離れて一年半以上経った。ベナンに来てから特にここ最近は日本の音楽をほとんど聴いていなかった。コトヌーでバンドに入って音楽を始めてみて、日本の音楽というか今まで自分が慣れ親しんできた音楽(国籍関係なく)の大半は、感じている世界が違うようで演奏するための参考にならないように感じた。これは特にリズムの領域に限定してもいいのだが、今まで自分が貧弱ながらも持っていたノリ、自分が聞いてきた音楽を参考に自分でそれを感じてアウトプットするささやかな作業技術、が通用しない。ラインで流れてくる部品と自分の持ってる部品が全く噛み合わない、ラインの流れと自分のペースがちぐはぐ。だから、前から持ってる音源はあまり聴かないことにした。
 そんな訳で最近は、こちらベナンでは老若男女が踊りだすポリリズム(複数の拍子を同時もしくは連続に感じるようなリズム?と思っています。)な音楽、街角で聞こえるセレモニーの太鼓演奏や手拍子、いまだ年配層に根強い人気のあるサルサなどを一所懸命に聴いていた。どれも自分にとっては好きだけど聴いてもノリきれない音楽。なのにバンドで演奏する音楽のエッセンスはここら辺にある。そのエッセンスが自分の体にも染み込まないものか、と暇さえあれば体を揺らしたり太ももを叩いたりしている。「右手で四拍子、左手で三拍子。これは簡単だ。あれ、左手で四拍子、右手で三拍子にしたら、できないぞ。。」、「てくてくてく、てくてくてく(歩きながら)、3歩進んで5叩く、あれずれてるなあ、歩調は一定のリズムに保ちやすいから、、、おおっっと側溝に落ちそうだ。。」といった状態。
 といった感じで、このベナンで西欧列強(日本も)を警戒しつつ音楽的鎖国をしていたここ半年ほどですが、インターネットを繋いだら、もうそこは日本。Googleの言語設定がフランス語になっているせいなのか、漢字だけのキーワードを検索すると中国語のサイトばかりヒットしてくるが、ひらがなかカタカナを一文字入力さえすれば、もうそこは日本語空間。(基本の言語をフランス語に設定しながら、漢字を打ったら日本語サイトを優先的にヒットさせるという設定はできるのか?日本語設定の時に漢字を打って日本語サイトが表示されるというのは、中国語サイトを検索結果から排除するという意味なのか?ある漢字を打ったときに、日本語サイトと中国語サイトを言語の違いというポイントだけを除いて優先順位を決めて検索結果を表示できたりするのか?フランス語設定での漢字検索はそうなっているのかも?)\脱線しました\
 いつのまにか、暇な時はこのサイトhttp://www.kikuchinaruyoshi.net/を見るのが習慣になってしまった。何を隠そう、ここ三ヶ月くらいは私は「菊地成孔」さんのおっかけをやっているものです。といっても、彼の本の一冊もCDの一枚もラジオのオンエアも聞いたことがない。いくつかYoutube上のライブ動画やクリップを観たことがある以外は、ひたすらサイトの日記を読んでいるだけ。日記がけっこう長文で、数年分の日記がマウントされているので、かなりの量の文章が読める。日本に帰国したら、ライブに行ったり書籍を買ったりしたいが、ベナンにてインターネットで彼の日記とそのキーワードを検索するだけでも、それなりに楽しめる。ファッション、映画、格闘、音楽、料理、酒、デパート、ファンメールなどが頻出するテーマで、このテーマをいったりきたりしていて、どんどんと読んでしまう。きっとリズムがいいんだろう。
 ちゃんと彼の音楽を聴いたことが無いので、日記から推察するだけだが、ここ数年の彼の音楽のに共通するテーマとしてポリリズムがあるらしい(日記に書いてあった)。確かにYoutubeで観たDCPRGの曲「構造Ⅰ」http://www.youtube.com/watch?v=CO8AJbq81Ckなど明らかにポリリズムだった。日記にも、エレベータに一人で乗って両手でポリリズムを叩いていたり、久しぶりに電車に乗って走行するポリリズムを楽しんでいることが書いてあった。彼や彼のバンドのリズムはすげー、ということが日記にもほのめかされているし、きっとリズム感がいいんだろう。
 この人のことは、日本にいる時からテレビか雑誌を通して存在を知っていたのだけど、その頃は全然興味が無かった。ここベナンで彼に辿り着いたきっかけは、おそらくインターネットで日本語で「ポリリズム」とでも検索したのが始まりだったと思う(但し、ポリリズム+何か、で検索しないと結果が違ってくるが)。こっちで生活してみて、大半の人にとってはポリリズムは当たり前にある感覚で、そしてそれを演奏したり踊ったりするのは、とても気持ち良さそうに見える。その感覚があったら、きっと違う世界が見えるかもしれない、新しい身体性を持つことで今までと違う発想の問題解決ができるかもしれない、などと新興宗教に走る人達の気分はこんなものか、という希望が沸いてきてしまう。例えば、気功とか霊感とか超記憶術とか、あったら色々楽しそうなんだけど、まあ今のところ信じてない。自分にとっては、ポリリズムは肩こり解消とか近視矯正、などと似たような魅力がある。ポリリズム感覚は確かにここで存在するし、確かに自分にはない。日本人は持ってない人が多いだろう。そんなポリリズム欠落者にとっての宣教師というか、生活リズム指導とかも含めた怪しい教祖っぽい菊地さん。

「リズム感」の養成、なかなかいい娯楽じゃないだろうか。

2012-02-24

フォン語学習サイトをはじめました

ベナン南部で話されている言葉、フォン語の学習をするサイトを作り始めました。
 ここでいう学習サイトは、既に語学に通じた人が学習者に対して提供するサービスではなく、ただ自分の学習したことをノートにまとめるようにサイトに掲載するだけのものです。だけれど、授業の内容をしっかりと書き漏らさず、かつ分かり易くノートにまとめる人は、他の学生からよほど重宝されると聞いているから、こんな個人的な記録も意外と他人の役に立ったらいい。といっても、この単位は不人気で履修者が少ない、見たがる人がどれほどいるだろうか。そして今後10年後も20年後も、おそらく日本人フォン語履修者はそれほど多くないだろう。
 私自身の実際の学習環境では、フランス語によるフォン語の理解をしている。使用している辞書はフランス語・フォン語であり、教わっている先生というか友達とはフランス語で説明してもらっている。それを日本語に訳すことで、日本語によるフォン語学習ができるはず、というつもりです。
できれば、固有名詞たちには、写真をつけていきたい、食べ物にも写真や調理法までつけられたら、などと妄想してますが、得意の三日坊主にならぬようにしたい。副産物として、言葉から見えてくるちょっとした発見をちりばめたい。

ヴードゥー教、ダンス、ポリリズム、仮面、料理、商売、布教、研究、交遊、恋愛、はずみ、運命、協力、避難、趣味、暇つぶし

あなたも何かしらの理由でフォン語が必要になるかもしれない!

このブログ右側にリンクがあります。

2012-02-08

Live 11/2 à YES PAPA cotonou

再びライブ告知です。
先週2/4にベナン・フランス会館で演奏したメンバーで再び登場します。
場所はエトワールルージュ広場のすぐ近くにあるライブハウス"YES PAPA"というお店です。
実はここは今回のバンドの練習拠点でもあった場所で、個人的にはリラックスして演奏できるかな、と。つまりその分、ぶっとばせるかなと目論んでいるのですが。

Live: DOSSOU César bande
Date: 11 février
Heure: après 21H00
Endroit: YES PAPA (à côté de Place d'étoile rouge à la direction de Sikecodji)
Le même groupe qui a joué à l'Institut français samedi dernier va rejouer ce samedi.Dans l'atmosphère plus familière, on va jouer notre musique plus directement aux spectateurs.

ライブハウスの情報が以下で確認できます。
Site "YES PAPA"

Concert 4/2 à l'Institut Français du Bénin 映像

告知どおりベナン・フランス会館にて2/4にコンサートを行ってきました。
来てくださった皆様ありがとうございました。来れなかったけど応援してくれた方たちもありがとうございました。

3000FCFAという料金で来れる人・来れない人の存在が、自分の出演するコンサートであらためて露呈してみて、今後の自分の音を出す向きについて、考えます。

動画1:1曲目、"Fleuve l'ouemé(ウエメー川)"
動画2:3曲目、"Masavo"
せっかく元々は高画質動画だったのに、できるだけ容量を小さくしたため画質が低いです。
音は、自分の足元にて会議用ICレコーダーで録音したものです。

2012-01-22

Concert 4/2 à l'Institut Français du Bénin

ライブの告知です。
 2/4土曜日(タイトルにフランス語で4/2と表記してややこしくなりました。。)にInstitut Français du Bénin(ベナン・フランス会館?)で行われるコンサートに出演する予定です。ピアニストDOSSOU Césarが率いる音楽バンドです。
 楽器の種類としては、ピアノ/歌、コーラス、ドラム、打楽器、ベース、が基本編成ですが、ベースは二人いて、私はコンサートの前半と後半に演奏して、もう一人は中盤に演奏することになっています。またゲストとして、ギター、親指ピアノ、アルトサックスも一部の曲に出演予定です。
 曲目はピアニストの作曲によるものが大半で、他にはベナンのスタンダードポップ、ジャズのピアノトリオもの、クラシックのアレンジもの、も少数含んでいます。曲想は、土着、ジャズ、ゴスペル、ポップ、ディスコ、サルサ、ジャズ、クラシック、ポリリズム、などかなり雑多なものです。演奏者も、ピアニストと昔から演奏している国内の仲間に加え、国外の日本人、コートジボワール人、ベルギー人などが混ざっているので、より開けた雰囲気になりそうです。その分、色々な人に楽しんでもらえるかと思います。

 あと、料金は2000FCFA程度だと思われ、開演時間は20:30頃ではないかと思われます。現在フランス会館のホームページhttp://www.ccfcotonou.net/が工事中なので、インターネットではプログラムが確認できないようです。

 では、お待ちしています。といってもベナン国外で読んでくれている人は来れる可能性がないので、そのうち写真、できれば音源、回線が許せば動画を追記したいと思います。

Invitation à notre concert, "RETOUR DU JAZZ"
4 février à partir de 20H30
Institut français
Billet: 3000FCFA
Je vais jouer la musique comme un bassiste avec des musicians béninois.
Mélange de musique tradi et moderne.

2012-01-13

みかけしな [私たちの言葉]


 最近コトヌー市内で目立っていた広告シリーズ。右下にはBénin-Suisse30 ans(ベナン-スイス30年)と書かれており、スイスによるベナンへの援助協力が始まって30年を記念して活動の成果らしきものを宣伝している。左下にはフランス語で「私たちは読み書きを習いました、私たちは私たちの言葉を書くことも読むこともできます、私たちはそれを誇りに思います。」と書いてあります。
 この広告を目にしたとき、学校に行かない子供の就学率を上げるとか、児童のフランス語の識字率向上のための活動が行われたのかと最初思ったのだが、写真に写っている子供たちの後ろの黒板を見ると良く見たら、どうやら違うよう。Kodjo gossin Porto N...(コジョはポルトノヴォの出身です。)とか、1=dokpo, 2=wè, 3=atonとか、フォン語の単語が書かれている。
 元来文字の無い言語ということで、ベナンでフォン語の読み書きをする人は多くないと認識している。そんな言語の識字をスイスの援助でどんな風に行っているのか気になる。スイス政府のサイトで主要な援助内容の一覧を見たが、子供の現地語教育については情報が見つからなかった。
 この広告のシリーズでは、記憶が正しければ、同じような文体で「私は漁師です。私はベナンの人々を賄っています。私はそれを誇りに思います。」というのもある。この場合は、一般的に社会的にも経済的にも地位の低い漁師を応援して自信を持たせるような方向性の活動が行われたのかなと想像されます。けれど、この識字教育に関しては、「言葉は話せるだけでなく読み書きできる方が優れている」という前提を受け入れて、更にそれに続く発展に価値があると同調していいのか、と考えさせる。

追記01/02/2012:
同じベナンの協力隊の仲間で現地語識字教育に関わっている隊員がいたので、話を聞いてみた。彼女が関わっている識字教室のクラスは大人の女性が対象だそうで、写真のような子供たちのクラスはないそうだ。大人が学ぶということだから、子供と違い何かしらの学習の動機か実用性があるのではないかという話になり、確かな情報ではないけれど宗教的な理由が大きいのではないかと想像された。前にブログでも紹介したように、現地語で書かれた書籍というのはあまりないが、聖書は現地語に翻訳されたものがある。それを読みたいというのが、現地語の読み書きを習う強い動機になるのではないか。
 
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