2012-07-27

[ベナンニュースの試訳] ヤイと福音主義者、永遠の友好

2006年に彼が権力の座に就いてから、ヤイは彼の側近との強固な宗教的結びつきに満足しているようだ。政教分離の原則への敬意を訴える声があるにも関わらず、国家元首である彼を政権の場に導いた福音主義党派の間には蜜月の関係が続いている。先の7月7日に、福音主義を信奉する団体が、大胆な牧師、ミシェル・アロポの指揮の元にアザライホテルに結集した。知識人たちと福音主義の聖職者たちが「クリスチャンの枠組み」という言葉の下に集まり、神の倫理をテーマとしたごくありふれた集会のようであるが、この集まりはそのような人畜無害な集会ではなかった。

2006年ヤイが権力を握ってから、この宗派は国政の最も強大なロビー団体になった。FCBEよりも更に、この宗教が体系的に国政に潜り込むことに成功したことで、国家権力にとって避けて通れない存在になっているのである。多くの政治家が<おいしい>地位を探す中で、入会を認められるために牧師たちを頼らざるをえなかった。「もし私が大臣になれるとすれば、それは<キリストの友達>のおかげだ。」「誰か一人の良い牧師の知り合いがいれば、政党を通すより話は早い。」とヤイ政権にいたある大臣は打ち明けた。彼のように、多くの政治家は何らかの責任ある地位に就くための近道を取る必要があった。その証拠にボニ・ヤイ大統領の側近には福音主義者が列挙される。アモス・エレベ、ヤイ政権に事実上最も頼りにされている相談役である。プロテスタントの一般信徒であり、2006年当初からヤイ陣営にいる。同じくエリック・アジャ、大統領補佐。ポリン・ドッサ、官邸施設長。現内閣では三人の大臣が公式に信仰について回答している。海運経済・港湾施設省のヴァランタン・ジェノンタン大臣、行政・国政改革省のマルシャル・スントン大臣、地方分権省のラファエル・エドゥ大臣である。他の大臣たちはずっと口を固く閉ざしているのも忘れてはならない。


マリナホテルの礼拝堂
前回の五年任期の最初に、牧師たちは毎朝マリナホテルに祈りのためにやって来ていた。彼らは国家元首とベナン国民のために祈りに来ていたのだ。国家元首自らが彼らを招待して自身のために祈らせることを習慣としていた。任期の始め頃に大統領の取り巻きの配置を巡って多くのトラブルが起ったことが思いだされる。私たちは、大統領側近の中で政敵達に敗れた者たちはみな同様に運が悪かったのだと考えていた。徐々にヤイは牧師たちが政権の運営に興味を持つように仕向けた。私たちは牧師たちがミシェル・アロポのように彼らの政治的地位を手に入れていくのを、見ることとなった。礼拝堂の中での説教は、現大統領の活動を支持する政治色を強く帯びている。ひそかに陰では、政権内での収入の良い閑職が彼らにモチベーションを与えている。彼自身も福音主義者で政権の発足後に牧師に昇進したヤイ・ボニは彼の「キリストの友達」に信頼を置いている。年月が経ち任命がされるにつれて、福音主義者が常にそこにいるという慢性的な状況が見られる。私たちはアルマン・ジンジンドウエ、イシフ・タパラ、アレクサンドル・ドス・ペデタン、フランソワ・ヌデベシが政府に出入りするところを見た。複数の重役がこの宗派によって選ばれている。この宗派に対する執着はとても強く、権力中枢での彼らの影響力を問題とすることはヤイを除いて誰にも不可能であった。Mcaの旧責任者であるシモン・ピエル・アドヴェランデも、この宗派に奉仕することで政治キャリアを築こうとした経験から何かを学んだ。国会議員選挙の折にFcbeの優先リストの位置づけは明確にこの組織への所属のいかんに影響されていた。政治的な組織も勢力にも欠けていたエミル・トス国会議員がもし
<キリストの友達>でなかったら、彼の名はこのリストに載ることはなく、二度の当選を果たすこともなかったろう。アルマン・ジンジンドウウエやIccサービスが起こしたその他の貪欲な宗教団体との厄介事にも関わらず、ヤイは彼らに信頼を寄せ続けている。次回の内閣の再編成もこの慣習に漏れることはないだろう。
Marcel Zoumènou

翻訳元:
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25/07/12
サイト:LA NOUVELLE TRIBUNE 
タイトル:Yayi et les évangélistes, une alliance ad vitam aeternam
URL:http://www.laraignee.org/GoogleTap_SG_article_13170.html
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感想:
政治スキャンダル。ほんとなのだろうか。
以前に別のメディアでアフリカの政治とフリーメイソンの癒着について取り上げられていたけど、そっちはどうなるのだろうか。あれは宗教でないから住み分けられるのかな。
解説:
マリナホテル=コトヌーにある高級ホテル。一泊:数万FCFA。
アザライホテル=同じくコトヌーにある新しい高級ホテル。マリナより更にランクは上のようだ。一泊:十数万FCFA。

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