2011-12-30

みかけしな [ANIME]

コトヌーではよく露店で映画のDVDを売っている。いわゆる海賊版DVDというもの。何故か、包装材は全て一辺倒で15cm×25cmくらいの厚紙がカラープリントされて透明なプラスチックカバーに入っている。作りが同じということは、海賊版といえども、どこかの大手団体が一手に製造しているのだろうか?
 それにしても、コトヌーの店頭で正規版輸入CDを入手することはほぼ不可能だと思う。そういう店は存在しないに等しい。私は一軒だけ正規輸入CD店を知っていてたまに購入しているが、近いうちにテナントビルの取り壊しによってその店も閉店することになっている。そしてなにより、正規版は高すぎる。月収4万FCFA程度の人がざらにいる中で、CD一枚2万FCFAとは。実際には私を含めてそれを購買可能な人たちも存在するのだけれど。コトヌーにいると、自分のそういった立場というのをしばしば考えさせられる。まあどちらにしろ今はネットで音楽を購入する趨勢だから、店頭販売のCD店がコトヌーにできることはないのかもしれない。(と言いつつも、ベナンのネット回線の現状からすると現時点ではダウンロード購入もかなり苦しいのだが。)
 ところで、露店にハリウッド映画や名の知れた音楽アルバムなどのコピーが置いてある場合は、明らかに著作権の問題のある海賊版だと判断できる。しかし、ベナンのローカル音楽CDやVCD、ノリウッド映画や西アフリカ圏のテレビドラマっぽいDVDなど、果たしてそれが正規版なのか海賊版なのか勝手な編集版なのか私には見分けることができない。正規版らしく高い値段がついているものでも、普通紙と家庭用プリンター程度の画質で印刷されたパッケージなので、先進国の製品に慣れている自分には海賊版に見える。
 映画DVDとして日本のアニメもたまに見かける。「キャプテン翼」、「ドラゴンボール」、「ナルト」など。おそらく、いったんフランスで成功した作品がコピーされて出回っているのだろう。考えてみれば、フランス語吹き替えやフランス語字幕で映画を見るということは、フランスを経由しないと映画を見れないということなのか。例えば、フランス本国で「ナルト」が流行って「ワンピース」が流行らないとすると、ベナンにはナルトしか入ってこないことになりそうだ。(実際にベナンでは「ワンピース」は流行ってなさそうだが、フランスではどうなのだろう。)
 正規版を見た人はほぼ0に近く、元々の漫画という形状に触れたことのある人も限りなく0に近いと思うが、NARUTOはけっこう好かれているっぽい。

2 comment:

Tomizawa said...

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

Atsuko said...

べべさーん、元気そうでなによりでーす。

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