2011-11-15

みかけしな [挨拶回し]

ある同僚との朝の挨拶(フォン語と一部ミナ語を含む)

同僚「よく寝れた?」
私「うん、気持ちよく目覚めたよ。あなたは?」
同僚「うん、私も元気だよ。」
同僚「昨日はどうも」
私「こちらこそ」
同僚「奥さんは元気?」
私「元気だよ。」
同僚「子供たちは?」
私「うん、元気だよ。」
同僚「実家は大丈夫?」
私「うん、大丈夫大丈夫。」

 やっとここからフリートーク開始。この同僚とは上記と寸分たがわぬ挨拶をほぼ毎日繰り返しています。こちらでは、挨拶を必要不可欠の習慣としていて、私自身も一日中よく挨拶しています。挨拶の内容の特徴として、相手が平静な状態にあるかを確認する質問形式になっている点に気付きます。相手自身の状態はもちろん、相手の身内も含めて質問することが多いです。上の挨拶には含まれていませんが、健康はどうか、商売はどうか、という質問が加えられることもよくあります。それを確認してからフリートークを始めるのが一種の礼儀なのではないかと私は思っています。日本で喪中かどうかを気にするような感覚なのではないかと。
 ところで、私のことを知っている人はいつ結婚して子供ができたのかと思われるかもしれませんが、そういう訳ではないのです。半分は嘘をついているけれども、日本人の感覚から離れれば全部嘘ではないと私は思う。
 まず奥さんに関して:ベナンでは日本に比べて平均結婚年齢が低く、一人の成人・社会人としては妻帯していることが非常に重要だと考えられているようです。また届出を出していなくても事実婚という形もあるので、私のような二十代後半の男性に対して奥さん(彼女)のことを質問するのは自然な流れだと思われる。
 子供たちに関して:知り合いのベナン人や西アフリカの人と話していると、家族という言葉で括られる共同体の範囲は自分の思い浮かべる家族よりも大きい場合がよくあります。血縁・親戚のつながりを重要視して大切にしていること、一夫多妻で家族構成が複雑にな場合もあることなども影響しているかもしれません。たとえば兄弟という言葉は、親しい親戚の子供たちを呼ぶ時にも使っているのを耳にします。
 とゆうわけで、奥さんも子供もいないけれど、半分は本心で答えていることになるかと。

2 comment:

Anonymous said...

やまぐちひろしです。

いやあ、ドキッとしてしまったよ。

時々、ブログ拝見しております。

渡邊 潤 said...

日本もそうかと思いますが、こちらでも若い人に対する結婚プレッシャーは相当強い。
来月あたりライブ告知しますのでよろしく。
(やまさんはSNSの日記メイン?ブログあったら教えて。)

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