2009-10-12

world music current 3 [cosmopolitic music]

 CDショップの「ワールドミュージックコーナー」というところに行ってみると、
\LATIN\\ASIA\\INDIA\\AFRICA\\EUROPE\
などと大きく地域で区別されており、これが更に国別に
\BRAZIL\\ARGENTINE\\CUBA\\JAMAICA\
のように細分類されているのを良く見かける。

その国や地域ごとに特徴のある音楽があり、それを演奏する人がいる。
ということを前提にしておそらくワールドミュージックというジャンルがコーナーとしてある。
ワールドだから地理的には世界中を網羅している訳だけれど、地域性がないジャンルはここには含まれないようだ。クラシック、ロック、ポップ、Jポップ、演歌、Kポップ、ジャズ、R&B、ヒップホップ、ハウス、テクノ、etc.また地域性があってもある程度商業的に成功している音楽は含まれないことが多い気がする。レゲエ、ボサノバ、サルサ、タンゴ、フラメンコ、etc.それからワールドミュージックではない場合、他国のミュージシャンによる演奏も含むことになっている。日本のジャズ、韓国のレゲエ、アメリカのアフロビート、etc.
と、ここまでの詰まらない話にみんなが賛成してくれるかは分からないけれど、この非ワールドミュージックとワールドミュージック以外の音楽でコスモポリティックミュージックというのはどうだろう。定義は「自分の出身ではない地域やジャンルの音楽を特にこだわらず演奏する」。こだわるとそのジャンルの棚に置かれることになりますから。
 
フィンランドのsvangというハモニカクアルテットのsvangというアルバムがおすすめです。全12曲のタイトルの横の多くには(trad. Romania),(trad. Swedish),(trad. USA)(unknown russian)などと添え書きされています。クロマチックハーモニカ、コードハーモニカ、ブルースハープ、ベースハーモニカなどハモニカだけを使って演奏するコスモポリティックミュージックです。打楽器もないこの編成から想像されるより、とてもノリの良いswingy?な音楽です。アルバムには色々なジャンルが混じっているせいか、映画のサウンドトラックのような雰囲気に近いようにも感じます。僕は特に6番目のTyyska(trad.Finnish)という曲が好きです。「北欧の短い夏、今夜は村のみんなで楽しいダンスパーティ。」というイメージが浮かんですごく幸せな気分になれます。それからハモニカという楽器も特定のジャンルのイメージを持たれないコスモポリティックな素質があって、それが心地よいのかもしれない。
ライブ映像は、一曲目はアルバムの最初の曲"jampparaleele"、バルカン系な雰囲気でしょうか?二曲目はアルバムの最後の曲で"svangtime rag"、ラグタイムを意識した曲のようです。

 
ところで、彼らはスナフキンの影響を受けているのかな?
 
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