8月1日はベナンの独立記念日でした。1960年のその日にベナンは宗主国であるフランスから独立したということです。その年には多くのアフリカの国が独立を果たしたので、アフリカの年とも呼ばれるそうです。記念日が何日か過ぎた今日でもコトヌーも町にはいつもより多くのベナン国旗が多くの政府機関で翻っています。また記念日前にたくさん売っていた手持ちサイズの国旗を飾っている車なども多く見られます。独立記念日には各地で記念行事(おそらくお祭りか)があり、特に毎年ごとに一つの町が選ばれ、そこでは大きな記念式典があるそう。今年は北部のnatitingouという町で式典が行われたそうですが、諸事情で私は移動できない身だし、テレビも見ることがないので、これから人の噂を頼りにするのみです。本当はラジオ情報通になりたいのですが、まだまだ語学力が不足しているのと、ローカルな情報に関してはフランス語ではなくフォン語などのほうが多く使われているのが現状です。
そんな中で自分のラジオや、誰かが道端で聞いている放送から聞こえてきた曲があります。"Indépendance ChaCha"(独立のチャチャ)という曲です。タイトルに含まれるチャチャという言葉を見れば、これがキューバ由来のチャチャという音楽ジャンルと関係があることが推測されます。けれどもこの曲を作曲・演奏したのはコンゴの音楽家のGrand Kallé et l'African Jazzという人たちです。まあ元々はアフリカから奴隷貿易で多くの人がキューバなどの中南米に連れて行かれ、そこでまた多くの人種・文化の混合によって生まれてきた音楽がルンバやマンボやこのチャチャだと言われていることを考えると、逆輸入のようなものだとも想像されます。実際にベナンにでは、町で流れている音楽を聞いて、(自分の思う)ラテンぽい曲が結構あるなということを感じました。ベナン人もその歴史的背景をもちろん知っているし、どうやら踊ったり演奏する彼らを見ているとしっくり来ている様子です。楽しそうで。
話を戻すと、この"Indépendance ChaCha"はその「アフリカの年」と呼ばれる1960年に西アフリカ一体で流行したヒット曲だそうです。前述した音楽の親和性もあると思いますが、歌詞の内容を見ると歌いだしの部分は
「私たちは独立を勝ち取った 今私たちは自由だ 円卓会議で私たちは勝利した 万歳私たちの勝ち取った独立!」
原語はリンガラ語で歌われていて、翻訳されたフランス語から自分で訳したので少し間違いがあるかもしれませんが、このように独立の喜びを歌い上げた曲です。楽しげに明るく。(曲を聴いてください。)
円卓会議というのは、1960年の1月にベルギーのブリュッセルでベルギー政府とコンゴの独立運動諸派の間に開かれた会議で、ここでその年の6月にベルギー領コンゴが独立することが決定したのです。この曲はその会議の開催中にベルギーで録音され、ラジオを通して大ヒットしたそうです。
(つづきはまた書きます。まあ聞いて欲しいです。)
3 comment:
アフリカ独立記念ということで、国中がきっとお祭り騒ぎなんでしょうね。歌や踊りの毎日ですか?長い年月夢見た独立でしょうから、精一杯自由を謳歌するアフリカ人の気持ちはわかります。ちょっと話がずれますが陽気な人のパワーってすごいですよね。その人のそばに近づいてそのおこぼれにあやかりたいなというふうに、とても僕をひきつけます。
僕はまだ井戸から顔を出して大海の広さをうろたえながら見ているだけのカエル。
べべさーん、元気ですかー!
>tomi
考えてみると、日本は建国記念日、フランスは革命記念日、ベナンは独立記念日と、それぞれ祝う内容が違うことに気づきました。
>atsuko
はい!元気です!
ベナンではとにかく挨拶が盛んです。毎日どれだけ挨拶しているか数え切れないです。
ネットとパソコンが手元になくて、なかなか更新できなくてすみません。。
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