私はコトヌー零細漁港に青年海外協力隊の統計という職種で配属されているので、元々は水産統計に関連する活動からスタートしたのですが、最近は漁港の広報に関わるような活動に主軸を移しています。例を挙げると、お客さんのための簡易案内板やパンフレットの作製、そして今やろうと意気込んでいることが、ウェブサイトの立ち上げ。
そんなわけで必要だと思っているのが、漁港の全体像を見渡せるような写真。アイディアとしては、見晴らしの良い海側から写真を撮るか、近くの高い建造物に登って写真を撮る方法が考えられます。実はすぐ近くに格好の灯台があるのですが、軍事関連の施設らしく写真撮影の許可は降りないようです。しようがないので、漁港のすぐ隣に海に向かって伸びている大型船舶用の埠頭に入らせてもらい、写真を撮ってたのが上の写真です。漁港全体がすっかりと入ってなるべく近い所から撮影したいのですが、そうするとDAUPHIN(イルカ)号が自分が主役だと言わんばかりに鎮座礁しているのです。
広報の活動をしようと考え始めてから、やはり景観による清潔感のイメージなどはお客さんを捕まえるのに大事かなと思うようになりました。一方で、現在の乱雑で時に異臭がする漁港にエネルギーを感じるような気がして、どっちが素敵なことか分からないとも考えています。余談ですが、今週はコトヌーのフランス文化センターで催されているヨーロッパ映画週間に毎日通ってヨーロッパ映画を観ているのですが、暑くて雑然としたコトヌーに一年以上住んでいるからか分からないけれど、特に北のほうオランダとデンマークの映画に写る街の景色を観ていてその整然さに違和感と落ち着かなさを感じました。
漁港の話に戻ると、漁港には小さなポイステされたごみから大きなコンテナなどの粗大ごみ、それから生ごみなどが散らかっていて、景観や衛生的によくないと感じます。それで大きなゴミは一回片付けてしまえばそれでお終いなので機会を見つけて撤去してほしいと思っています。さっきのイルカ号も漁港前に鎮座礁してからもう何年も経ちます。そして最近漁港に入港してきてかれこれ一ヶ月ほど居座っている船があります。
SAKANA号です。どちらの船も小耳に挟んだところによれば日本がベナン政府に供与した船だそうです。廃船になるのは様々事情があると思いますが、漁港に捨てっぱなしはよしてほしいです。